なんで好きなのに別れたくなるんですか?(1/3)ーすぐに別れを切り出す女の傾向と対策

 約半年ぶりにアカウント凍結を解除したask.fm(ask.fm/adnapoh)に、以下のような質問をいただきました。

「なんで好きなのに別れたくなるんですか?以前付き合っていた彼女が簡単に言えばメンヘラだったんですけど、頻繁に別れたいと言われることに耐えられず遂に別れてしまいました。」
 
 餅は餅屋、ということで、メンヘラのことはメンヘラに訊くのがイチバン手っ取り早く確実だと判断されたのでしょう。賢明ですね。
 このことは当事者たる私の中でも積年の疑問でした。ask.fmに数行で答えられるとも思えず、同じく凍結同然だった累計投稿件数1件のブログも再起動して、ぽつぽつと考えていきたいと思います。お暇な方はお付き合いください。
 

 

 
  さて本題。メンヘラ界の一大派閥である「別れを頻繁に持ち出す女」には分けて3タイプがいます。
  1. 彼の愛を確認する手段として別れ話を利用するタイプ
  2. 恋人との予期しない別れに耐えられないのでそれならば自分から終わらせたほうがマシだ思考タイプ
  3. 自分なんかと付き合っている恋人が哀れで気の毒でたまらなくなり恋人の幸せのためには自分などいない方がいいと思い込むタイ
 
 では次に、この三者に共通する特徴を挙げてみましょう。
  • とにかく自分に自信がない
  • 恋人に深く依存している
  • 恋愛関係をひどく脆いものだと認識している
  • 割と愛されている
 
 どうでしょうか。厄介ですね。
 また、必ずしもキレイに分類されるわけではなく、これらの複合タイプも少なくありません。加えて、こういうクセを持つ女の子はあなたの元彼女や私だけではなく、というか体感でいうとけっこう多いと思います。
そもそも「別れを切り出す」ということは普通のカップル間の感覚では石原莞爾もビックリの事変/宣戦布告/国交断絶宣言なのであって、そんな暴挙に何度も出ることが可能なのはいわば愛されている自信があり、実際に愛されているからこそできるわけです。
 だから(そんなことをしようものなら私の恋人は何の葛藤もなく応じてしまうだろうな)と思ってしまい、言いたいことも言えないしちょっとしたワガママも飲み込んでしまっている女子もかなりの数存在しています。どちらが幸せなのでしょうか……。
 
 それでは以下、それぞれのタイプの傾向と対策を挙げます。どこまでも不毛な上に久しぶりに文章を書いたので推敲ができず、あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々しい文になってしまいましたので、3日(3回)に分けて書いていきます。気になる方は自分や自分の恋人が該当すると思われる部分だけ読んでください。
 
 今回はタイプ1。メンヘラのメンヘラによるメンヘラのための解説です。
 
1:彼の愛を確認する手段として別れ話を利用するタイプ
 恐らく最も一般に認知されているタイプでしょう。メンヘラを親の敵のように糾弾する男達に蛇蝎のごとく嫌われていますね。アレコレと理由を見つけては恋人の愛を疑い、二人の絆を試します。
 理由はなんだろう、情熱的でドラマのような恋愛に憧れているのかな。必要とされ求められることで自分の存在意義を見出しているのかな小さな子どもが親からの注意を引きたくてワザと悪さをするようなものかもしれません。
 
 このタイプの女が別れ話の先に求めているのはもちろん別れなどではなく、自分にすがりつく恋人の姿です。だからとりあえず引き止めればほぼ100%別れることは防げます。が、引き止めたら収まるのかといえばもちろんそうではなくて、かえって味を占め「別れる!」アピールがどんどんエスカレートしてきます。そのうち「別れる!」だけじゃなく「別れて死ぬ!」がくっついてくるかも。
 がんばってもがんばっても別れる!ゼッタイ別れる!と言われ続けてしまう男の子は可哀想ですが、根治は不可能だと思った方が良いです。彼女のクセを直そうと働きかけるのはムダです。たぶんそれは幼い頃からの育ち方に由来する噛みグセや左利きのようなもので、年齢を重ねてからの矯正が大変に困難な上、なんとか矯正したとしてもフとした時に、ややもするとより強烈な形で出てくるものだからです。それよりであれば、身をすり減らしながら愛し続けることも厭わないくらい盲目的に恋し続けるか、彼女の「別れる!」攻撃をちょっとしたゲリラ豪雨だと思って止むのを待てる精神力を鍛えるか、それかサッサと別れた方がいいです。
 
 でもちなみに、じゃあもういい加減ウンザリしてきましたし貴女のおっしゃる通り別れてあげましょう、とすんなり引いてみると今度はもの凄い勢いで食らいついて来ます。「やっぱりあなたの愛は偽物だったんだ」「あんなに愛してると言ってくれたのに全部嘘だったのね、裏切り者」思いつく限りの言葉を並べ、責め立てます。
 どうしてか?本当は別れたくなんかないからです。今までのように「そんなこと言わないで、僕が悪かったよ、君のことが大好きだよ、さみしい思いもさせないしずっと側にいるよ、本当だよ」とあなたに言ってほしいだけだからです。でも、自分で「別れる」と散々言ってしまった手前、「本当は別れたくない」なんて言えない。だから相手を悪者にするしか手がないのです、たとえ裏切られたなんて一ミリも思っていないし、自分の悪癖に恋人が疲れ果ててしまったからだとわかっていても。いじらしいですね。
 
 そのいじらしさに負けず、思い切って振り切りましょう。情けをかけたらこちらのメンタルが殺られるぞ。女は星の数ほどいる、出会いだって山ほどある、たとえ次の女性がメンヘラでない確証はないとしても。
 彼女からの暴言と涙(と、もしかしたら軽い自殺未遂)を乗り越えた果てに、あなたの待ち望んだ自由への第一歩があるのですから。
 
 
 
 
 以上、タイプ1:彼の愛を確認する手段として別れ話を利用するタイプ の思考回路を基本のキから説明してみました。
 長い...長かった……。本当は2も3も全部一緒に書くつもりだったけれど、挫折しました。だって明日も仕事だし…自分が今まで(今も)恋人達を苦しめてきた愚かな所業をつらつらと紐解いてゆくのはとても消耗します。それにメチャクチャ飽きっぽいんです。
 最初に質問をくださった方も、「こんなに詳しくは求めてねぇよ...これだからメンヘラは...」って思っていると思います。すみません。まだ3分の1です。
 
 明日以降果たして続くかは残念ながらわかりません。が、がんばって書いていこうと思いますので、ここまで読んでくださった優しい方はお付き合いいただけると嬉しいです。じゃないと別れて死んでやる。
 
 
 そう。書き忘れていましたが、「別れを頻繁に持ち出す女」の共通点がもう一つありました。
・別れを切り出しているその瞬間は駆け引きも計算もなく、本人はいたって大真面目で必死であること